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<E番アナの応援席>正念場の8月/選手守る裏方が存在感

 後半戦に入り快進撃があった東北楽天ですが、藤田一也内野手、岸孝之投手が故障で離脱しました。
 8月はシーズンの正念場とも言われる苦しい時期。どうしても夏場は暑さに疲労が重なります。選手の体に異変が起きたとき、大事に至る前にケアをするのがトレーナーです。東北楽天の星洋介トレーナーは、投手のコンディショニングを担当。投手陣の練習メニューを組むほか、投球動作におけるメカニックの部分でアドバイスを送ります。
 現ヤンキースの田中将大投手や則本昂大投手も信頼を寄せる星トレーナーは、スマートフォンを例に挙げ、「どの野球選手も優れたOS(オぺレーティング・システム)を持っていて、速いボール、切れのいい変化球を投げるための体の動かし方がプログラムされている。トレーナーの役割はそのOSがうまく働くようにハードウエア、機器を修理をすることです」と言います。言葉の引き出しも多く、その意図が選手にうまく伝わりそうだという印象を持ちました。
 先月、則本が右肘の張りにより球数を制限し、球速も平均140キロ台前半に抑えた登板がありました。星トレーナーに則本の状態を聞くと「球数制限もあくまでリスクを最小限にとどめるためのものなので大丈夫です」と明るい表情。この状況下で則本はリリースポイント、体の開き、バランスを意識した練習に取り組んでいたというのです。
 試合での則本の投球を見た野球評論家も右肘の状態を不安視していました。が、8月に入ると本来の力強いピッチングを取り戻します。この裏には、オールスター期間中に張りが出た直後に星トレーナーがケアをして、大事には至らないという自信、裏付けがあり、さらにこの期間をもレベルアップのため、逆境をプラスに変えようとする二人三脚の取り組みがありました。
 プロ野球選手は年間143試合を戦い抜き、高いパフォーマンスを発揮しなければなりません。その中で可能性あふれる選手の未来を守る。表舞台には立たないトレーナーですが、われわれが応援している選手たちは星トレーナーをはじめ裏方さんの存在に守られているのです。(東北放送アナウンサー)


2018年08月21日火曜日


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