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<甲子園>打線しぶとく 「普段通り」戦略ぶれず

金足農−日大三 1回表金足農2死二塁、打川が左前に適時打を放ち、先制(鹿野智裕撮影)

 第15日は20日、準決勝が行われ、21日の決勝は東北勢として春夏を通じて初の優勝を目指す金足農(秋田)と、史上初の2度目の春夏連覇が懸かる大阪桐蔭(北大阪)の顔合わせとなった。
 金足農は初、秋田県勢としては1915年の第1回大会の秋田中(現秋田)以来、103年ぶりの決勝進出。大阪桐蔭は優勝した2014年以来、4年ぶりの決勝で5度目の頂点を狙う。
 金足農は日大三(西東京)に2−1で勝った。一回に打川の適時打で先制し、五回も1点追加。吉田が1失点完投した。
 大阪桐蔭は済美(愛媛)を5−2で下した。同点の五回に石川の2点適時打などで3点を奪った。柿木が2失点で完投し、10三振を奪った。
 決勝は21日午後2時にプレーボールの予定。

 ▽準決勝(第1試合)
金足農(秋 田)100010000=2
日大三(西東京)000000010=1

◎送りバントで好機つくる

 【評】金足農が逃げ切った。主戦吉田は多彩な変化球を軸に、勝負どころでは伸びのある直球を決め球にして7奪三振の9安打1失点で完投。1死球と制球も良かった。打線は10安打でしぶとく2点を奪った。一回は2死二塁から打川の左前打で先制。五回も2死二塁から大友の中前適時打で1点を加えた。いずれも犠打から好機を広げていた。
 日大三は八回に大塚の適時打で1点を返し、九回は1死一、二塁の好機をつくったが、及ばなかった。

 準決勝でも普段着の野球を貫けるところが金足農の強さだ。二つの送りバントでつくった好機を2得点に結び付けて逃げ切り勝ち。中泉監督は「普段通りやれば勝てると信じていた。冷静にプレーした選手たちが素晴らしい」と称賛した。
 戦略にぶれはなかった。一回は無死一塁で佐々木大夢が2球目をバントして一走菅原天が二進すると、2死後に4番打川が低めのスライダーをしぶとく左前に落として先制。五回も先頭佐々木大夢が四球で出塁し、シナリオ通りに吉田が送りバント。大友がフォークボールを中前に運んで追加点を得る理想的な攻撃だった。
 点睛を欠いたのは八回の攻め。1死満塁で佐々木大夢のスクイズが失敗して無得点に終わった。「私のミス」と中泉監督。「完全に読まれていた。打たせてもよかった」と悔しがっていた。
 決勝は史上初の2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭との大一番。「ここで終わりじゃない。いつも通りのプレーをして秋田、東北に優勝旗を持ち帰る」と佐々木大夢主将。一丸となって頂点まで上り詰める。(大谷佳祐)


2018年08月21日火曜日


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