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コメづくりに最新ドローン みやぎ登米農協、住友商事と提携 導入試験スタート

導入試験を行っている農業用ドローン。稲の上空数十センチで自動飛行できる

 みやぎ登米農協(宮城県登米市)と住友商事(東京)などは、農業用ドローンの導入試験など「先端農業に関する戦略的パートナーシップ」を締結した。ドローンは、稲の生育状態の計測や収量予想ができる最新型で、登米市内の水田で7月から試験的に運用している。コメの品質向上や作業の効率化が期待されており、来年の実用化を目指す。

 導入したドローンはナイルワークス社(東京)製で、縦1.4メートル、横1.8メートル、高さ45センチ、重さ17キロ。タブレット端末で誰でも簡単に操縦できるという。水田の上空30〜50センチを自動飛行させるだけで生育診断と薬剤散布、施肥ができる。
 ドローンに搭載したカメラやセンサーが、稲の葉色や茎の数、草丈、穂やもみの数などを1株ごとに計測する。施肥や病虫害防除のタイミング、水管理の指示などを的確に行えるのが特長だ。
 農薬散布は従来、人力や小型ヘリなどで行ってきた。自動飛行するドローンを導入することで、作業の負担軽減や人件費抑制が図られる。低空で飛行するため散布薬剤が少なくて済む利点もあり、資材費の節約にもつながるという。
 同農協管内の水田約8割では、農薬や化学肥料の使用量を従来の半分以下に抑えて育てる「環境保全米」が作付けされており、きめ細かな生育管理によって、コメの品質や食の安全性向上にもつながる。
 住友商事は9月末の稲刈り時まで、実際の農作業における課題などを探り、来年の実用化につなげる方針。価格は未定で、1台400万円前後となる見通し。
 同農協の榊原勇組合長は「誰もが使える最先端技術を導入することで、作業の効率化や農家の所得向上につなげたい」と話す。


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2018年08月23日木曜日


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