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<メガホン>たられば/潔かった「雑草軍団」の大将

 全国高校野球選手権大会の決勝戦終了後、金足農(秋田)の中泉監督を囲む取材で、誰もが知りたかった質問が出た。
 「1回戦や2回戦で大阪桐蔭と当たっていれば良かったと思うか」
 主戦吉田は準決勝までの5試合を一人で投げ抜き、決勝は万全の状態ではなかった。スタミナ十分の大会序盤で強力打線と対峙(たいじ)すれば勝機はあった−。そう考えたファンは多いだろう。
 現在の高校野球界は複数投手の起用が主流だ。その中で金足農は秋田大会から甲子園決勝の五回まで吉田一人にマウンドを託した。グラウンド外では2013年選抜大会で772球を投げた済美(愛媛)の安楽(現東北楽天)の時のように、球数制限の議論が再燃している。
 質問を受け、中泉監督は少し笑って間を置き、淡々と返した。「それは抽選、組み合わせ次第なので。なんとも言えないです」
 勝負事にたらればは禁物。「雑草軍団」を率いた大将は潔かった。(剣持雄治)


2018年08月23日木曜日


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