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3Dプリンター活用「ゲルクラゲ」開発中 本物のクラゲそっくり、可能性は無限大

ゲル素材の加工で広がる新技術の概念図を使い、ゲルクラゲを説明する古川教授
シリコンで作製したゲルクラゲ

 山形大工学部の古川英光教授(高分子材料)らの研究グループは、ごく軟らかな物質も自在に造形できる3Dゲルプリンターを活用し、本物のクラゲのように動いたり、光ったりするロボット「ゲルクラゲ」の開発を進めている。本物の飼育が難しい家庭向けなどに、癒やし系玩具として3年後の商品化を目指す。将来的には海洋探査用の「クラゲドローン」の実用化も視野に入れている。
 最新型のゲルクラゲはシリコン素材で直径約8センチ。モーターでゆったりと動き、手で触れると有機EL(エレクトロルミネッセンス)技術などにより、実物の約1000倍の明るさで緑色に発光する。
 シリコンの代わりに寒天やこんにゃく、ゼラチンなどを素材にした「食用ゲルクラゲ」の開発も検討中で、新しいB級グルメが誕生する可能性がある。
 海を浮遊するクラゲドローンは、海洋環境調査や津波到達時間の予測などに生かせる情報収集への活用を想定する。海水に溶ける環境に優しい素材で製造できる上、調査コストが大幅に抑えられるなどメリットが大きいという。
 古川教授は、わずかな力で崩れてしまうゲル素材も加工可能な3Dゲルプリンターを世界に先駆けて開発。医療・福祉器具の製造など幅広い用途が見込まれている。ゲルクラゲについて「癒やし効果があるので介護現場で活用できるかもしれない」と話している。
 最新型ゲルクラゲは30、31の両日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる「JSTフェア2018−科学技術による未来の産業創造展」(科学技術振興機構主催)で披露される予定。


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2018年08月23日木曜日


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