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<モニュメント問題>福島市長、胸の表示「安全性を強調」合意形成に反省も

サン・チャイルドに関して説明する木幡市長

 福島市が恒久展示したモニュメント「サン・チャイルド」に対する批判がインターネット上で相次いだ問題で、木幡浩市長は22日の記者会見で、線量計を模した胸の表示「000」に関し、「安全性を強調する一番分かりやすいもの」との認識を示した。公共空間への展示を市単独で決めたことには反省の弁を述べた。

 −批判をどう考える。
 「作品は、基本的には原子力災害からの安全を示し、私自身は復興の象徴と捉えている。われわれは福島に住んでおり、作品を見て『福島は危ない地域』と考える人はいないと思う」
 「福島で原子力災害が起きたことは継承しなければならない。防護服のような服を着ているが、そこを抜け出し、安全な状況であるということを強調したい」

 −JR福島駅東口の教育文化複合施設「こむこむ」が展示場所となった理由は。市民との合意形成は。
 「できるだけ子どもたちに見てほしいという気持ちで決めた。そういう(合意形成の)手続きは取らなかった。こうして異論が出てきて、プロセスが欠けていたと反省している」

 −今後の対応方針は。
 「長く引き延ばすつもりはないが、多くの市民に声を寄せてほしい。こむこむで実施中のアンケート以外の方法も考えている。意見によってはさまざまな選択肢を考えないといけない」
 「アートは抽象化、デフォルメをする。あれ(胸の線量計表示)が『0.1』や『0.2』では収まりづらい。安全性をより強調したものとして『000』という表示になったと思う」

 −「ゼロでなければ安全ではない」との誤った認識を広めてしまわないか。
 「安全性を強調する一番分かりやすいものということ。あの像を詳しく見る人はそう(批判する)だろうが、子どもたちはそこまで深読みするかなと素直に思う」


2018年08月23日木曜日


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