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<石巻市役所>1階商業スペースの核店舗決まらず 公募2回不調 市中心部空洞化の危機

核テナントが不在となっている市役所1階の商業スペース
核テナントが不在となっている市役所1階の商業スペース

 石巻市役所1階の商業スペースが昨年5月のスーパー撤退以来、核テナント不在の状態が続く。JR石巻駅前の一等地にあるが、過去2回の公募はいずれも不調に終わった。周辺住民の利便性低下は免れず、客足の郊外流出に伴う中心部の空洞化を危惧する声が高まっている。

 商業スペースで営業しているパン店、接骨院など14店舗は、市役所の改修工事に伴い今月末で契約が終了する。商業フロアはいったん閉鎖され、来年1月以降に再開予定だ。
 市は周辺住民や駅利用者の使い勝手を考慮し、生鮮食料品や日用品を扱うスーパーの進出を期待。1階フロア全体(約4430平方メートル)の一括貸し出しも視野に入れる。関心を示す事業者に打診を続けるものの、現段階で誘致のめどは立っていない。
 昨年12月から今年1月にかけての公募型プロポーザルには1社が事前申し込みをしたが、最終的に辞退した。市は4月、興味を示した5社にヒアリングを実施。要望を取り入れて6〜7月に制限付一般競争入札で再公募したが、応募はなかった。
 中心部の集客力低下に地元商店は危機感を強める。市役所に近い立町大通り商店街振興組合の篠田一寿理事長は「地元で日用品が買えないと、集中して買い物ができる郊外の大型商業施設に行ってしまう」と焦りの色を深める。
 核テナントの消えた影響は商店街に徐々に現れているといい、「個人商店の力では限界がある。市には早くスーパーを誘致してほしい」と要望する。
 亀山紘市長は8日の定例記者会見で「(駅前周辺の)住民は買い物ができる場所が非常に限られている。1階にはできるだけ利便性の高い商業施設を誘致していきたい。諦めずに企業を募集していく」と述べた。
 昨年5月まで市役所1階にはスーパー「エスタ」が入居していた。東日本大震災の津波で被災し再開したが、周辺人口の減少で売り上げが伸びず閉店した。


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2018年08月24日金曜日


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