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<杜の都のチャレン人>感謝の言葉を励みに

サラダ専門店で注文の品の買い物を済ませ、依頼者の元へ配達に向かうローレンスさん=仙台市青葉区中央4丁目の仙台朝市

◎買い物代行・配達サービスを起業 フランズ・ローレンスさん(27)

 春先のある晩、風邪をこじらせた依頼者の自宅に、注文された食材を届けた時のことが忘れられない。「お客さんからとっても感謝され、このサービスを始めて本当によかったと実感できました」
 仙台市内中心部を対象にした買い物代行・配達業「HOLAX」(ホラックス)を、3月に宮城野区原町で始めた。頼まれた商品を調達し、原則2時間以内に届ける。料金は、1回あたり500〜800円とお手頃価格だ。
 ジャマイカ出身。昨年11月に長男が生まれたことが、起業のきっかけとなった。妻の梨愛(りえ)さん(26)は妊娠中、おなかが大きくなるにつれ動くのがつらそうだった。「大変だな」との思いが募った。
 1月の大雪が降った日、スーパーの前を歩いていて、ふとひらめいた。「今日みたいな天気の悪い日は、妊婦さんやお年寄りをはじめ、外出したくないという人が多いはず。代行サービスをやったらどうだろうか」。帰宅して梨愛さんに話すと、大賛成してくれた。
 基本的な配達区域は、北は青葉区台原、南は同区土樋、東は宮城野区原町、西は青葉区川内に設定。可能な限り、エリア外への相談にも乗る。注文は電話と無料通信アプリLINE(ライン)で受け付けている。もちろん、英語でも対応しており、日本語が十分に話せない外国人からの依頼も多い。
 米国の大学を卒業後、外国語指導助手(ALT)として働くため2013年9月に来日した。当時、話せた日本語は「私の名前はフランズです」だけ。寂しかった。
 多賀城市内の小学校で3年間教え、その後、仙台市内のインターネット関連会社に勤務する中で、仙台圏にたくさんの友人ができた。日本語もどんどん身に付いた。
 「自由に買い物ができず、困っている人にぜひサービスを知ってもらいたい。大好きになった仙台に、この事業を根付かせたい」。歩みは始まったばかりだ。(智)

[フランズ・ローレンス]90年ジャマイカのキングストン市生まれ。米国フロリダ州立セントラルフロリダ大卒。仙台市青葉区在住。ホラックスの営業時間は午前11時〜午後10時。火曜定休。連絡先は070(2430)9339。


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2018年08月25日土曜日


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