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実は観光の「お得意さま」 気仙沼誘客、仙台圏に脈

仙台市であったイベントで気仙沼市の魅力をアピールする関係者=7月19日、青葉区

 東日本大震災後、観光客数の減少にあえぐ気仙沼市が、仙台圏からの誘客に力を入れ始めた。市内を訪れる観光客数を調べたところ、仙台市からの来客が圧倒的に多いことが分かった。PR用のパンフレットを作り、仙台市や富谷市で活用するなど売り込みを図っている。
 気仙沼市の観光振興を担う官民組織「気仙沼観光推進機構」は今夏、観光PRのパンフレット「気仙沼さ来てけらいんBOOK 2018夏」を作った。
 夏のグルメや体験イベントを告知するA4判7ページを5万7000部発行。うち3万5000部を仙台市や富谷市の住宅に配った。表紙には「仙台のみなさまへ みなさまのお越しを心からお待ちしています」などと記した。
 仙台市内であったイベントでも積極的に配り、気仙沼出身の店主がいる仙台市内の居酒屋に置くなどPRしている。
 気仙沼市の2017年の観光客数は145万6000人で、東日本大震災前の10年(約254万人)の6割弱。主力産業でもある観光業の振興は、市の大きな課題の一つだ。 市は16、17年に同市魚市場前の「海の市」で、市外の観光客2400人から聞き取り調査を行った。日帰り客の18%、宿泊者の13%が仙台市在住だった。居住自治体の2位以下を大きく引き離し「数字的にも仙台圏をターゲットにする必要性を裏付けた」(市観光課)という。
 気仙沼市が仙台圏を重視する背景には、三陸沿岸道路の延伸もある。18年度内に一部区間(2キロ)を除いて仙台港北−気仙沼中央インターチェンジ間がつながり、車による両区間の通行時間は1時間半を切る。
 市観光課は「仙台から日帰りで来る観光客はますます増えるだろう。仙台圏に向けた積極的な情報発信は不可欠だ」とみている。


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2018年08月26日日曜日


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