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<富谷・黒川ウイーク>新図書館づくり始動 計画案に市民の声生かす

新しい市民図書館の在り方を語り合った「デザイン会議」=10日、富谷市成田公民館

 宮城県富谷市民図書館(仮称)の2021年度の整備に向け、市が6地区で開いた「市民図書館整備デザイン会議」が終了し、市は市民らの声を基に基本計画の素案を作り、秋から年内にかけて示す。「市民協働で進める」とうたう新図書館づくりが動きだした。

 デザイン会議は、市が3月に策定した基本構想を踏まえて7月13日から8月11日まで開催し、計約80人が参加した。「成田公民館を増築して市民図書館のセンター館とする」「他の5公民館の図書室を分館として再整備する」とした方針について、テーブルを囲んで語り合った。
 各会場で聞かれたのは、センター館の充実を求める声。「各館で同じ本を並べるより、センター館に機能を集約し蔵書を増やした方がいい」(成田地区)「分館は貸し借りの窓口でいい」(日吉台地区)といった意見が出た。一方で「通える範囲が限られる子どもの利用に留意すべきだ」(富ケ丘地区)との指摘もあった。
 新図書館の方向性に関しては「郷土資料を多数そろえてほしい」「働く世代に合わせた開館時間の設定を」との要望が出た。世代間交流やコミュニティーづくりにつながる場づくりを求める声も相次いだ。
 富谷市には法に基づく本格的な図書館がなく、6公民館にそれぞれ図書室がある。蔵書は計6万7127冊(16年度)で市民1人当たり1.29冊と、県内35市町村で32位にとどまるが、近くにある県図書館(仙台市泉区)の富谷市民の利用率は高い。
 市は図書館ニーズが高まっているとして、16年10月の市制施行を機に検討に着手した。本年度内に基本計画を決めるのに続き、19年度の基本・実施設計、20年度の着工を経て21年度の開館を目指す。「市民のための知の広場」(基本理念)づくりに向け、市民の声をどう生かすかが焦点となる。
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 河北新報社は、より地域に密着した情報を発信するため、宮城県内で「拡大・移動支局」を開設します。第1弾となる「富谷・黒川ウイーク」では富谷支局を拠点に、本社、隣接支局などから記者を派遣。26日から9月1日までの1週間、富谷市と黒川郡大和町、大郷町、大衡村の計4市町村のニュース、話題を紹介します。


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2018年08月26日日曜日


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