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中華で岩手を元気に 避難所で母亡くした及川さん、花巻に新店舗「地元食材生かし復興応援」

地元食材重視の中国料理店を開いた及川さん

 東日本大震災から間もなく母を亡くした及川龍治さん(42)=陸前高田市出身=が、一念発起して花巻市の吹張町商店街に中国料理店「神龍(シェンロン)」をオープンさせた。「地元の食材を使った創作料理で、復興に奮闘する岩手を応援したい」と意気込んでいる。
 オープンは今月8日。初日は花巻市の自宅で採れたナスを調理したマーボーナス、県産小麦の麺を使った冷やし中華など定食4品で客をもてなした。
 及川さんは陸前高田市内の高校を卒業後、東京の高級ホテルや神奈川県箱根町の会員制ホテルで上海、北京など中国四大料理を幅広く学んだ。
 陸前高田は津波で深刻な打撃を受けた。実家に住んでいた母松田忍さん=当時(68)=は2011年10月に避難所で倒れ、間もなく亡くなった。及川さんは被災、避難のストレスが影響したと考えている。
 震災では多くの同級生も犠牲になった。「岩手のために自分ができることをしたい」と帰郷を決意し、妻恵美さん(41)の実家がある花巻市に出店した。
 「ブランド豚『白金豚』のチャーシューや三陸ウニのチャーハンを提供したい」と張り切る及川さん。食材の鮮度を重視し、仕入れた食材を使い切るよう心掛ける。メニューは当日決めるという。
 「花巻は中心部の空洞化が進み、商店街もシャッター通りになりつつある。本格的な中国料理で人を呼び寄せ、にぎわいを取り戻したい」と話す。
 営業は午前11時〜午後9時。日曜定休。連絡先は神龍0198(41)4649。


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2018年08月26日日曜日


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