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<松島・瑞巌寺>「樹の化石」造形巧み 埋木書院で鑑賞会

鳳凰の透かし彫りを施した欄間
埋もれ木の一枚板で作られた長押や欄間などに見入る見学者

 宮城県松島町の国宝・瑞巌寺の約10年に及ぶ「平成の大修理」の終了を記念した「千年のしらべ 瑞巌寺・埋木(うもれぎ)書院一日鑑賞会」が26日、同寺であった。希少な川の埋もれ木をふんだんに使った埋木書院が限定公開された。
 せんだいメディアテーク(仙台市)主催。事前に抽選された100人が入れ替わりで約15分間ずつ見学した。
 川の埋もれ木は数百〜数千年腐らずに水没していた樹木で、「樹の化石」とも言われる。
 埋木書院は、「八木山」の地名で知られる仙台の資産家八木久兵衛が明治期、北上川で発見された長さ約10メートル、直径約1.5メートルのケヤキを丸ごと使って建てた平屋の一軒家。戦禍を避けるため1943年、仙台市南六軒丁(現在の青葉区土樋)から瑞巌寺に移築された。
 天井板や柱、長押( なげし )は一枚板でできており、障子のさんや欄間も埋もれ木製。床の間近くにある欄間には鳳凰の透かし彫りが両面に施されている。
 見学者は感嘆しながら木目などを見て回った。青葉区の行政書士佐藤信吾さん(61)は「素晴らしいの一言。見事さと八木さんの財力に感心した」と話した。
 2種類の埋もれ木と鯨の歯で作られたウクレレの演奏や専門家のトークもあった。


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2018年08月27日月曜日


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