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<まちかどエッセー・高橋清博>音楽の星・地球〜ここから〜

[たかはし・きよひろさん]イベントプロデューサー。オフィスQ代表。祭り、ステージ、展覧会など幅広い分野で制作活動を展開。主なものに、仙台・青葉まつりすずめ踊り、定禅寺ストリートジャズフェスティバル、とっておきの音楽祭、丸森斎理幻夜、縄文人記憶の宴、エフエム仙台「飛び出せ高校生諸君!」など。1953年、宮城県柴田町生まれ。

 今年も、音楽で杜の都が包まれる仙台の秋の風物詩「定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台」(JSF)が9月8日(土)、9日(日)の2日間、開催されます。
 第28回を迎える今年のテーマは「伴走」。このフェスティバルを一緒に創る、参加バンド、観客、運営ボランティア、誰もが主役であり、お互いにフェスの成功に向かって伴走しているのだという思いが込められています。
 実は、JSFが1991年に今の形になる前の歴史があります。仙台市青葉区一番町のファッションドーム141(2008年閉店)が「いつも街と一緒に」をテーマに掲げて、エル・パーク仙台で87年に開催したLIVE141第1回「JOHZENJI ST,JAZZ FESTIVAL」です。
 仙台と東京のプロのジャズメンが出演し、90年3月まで4回開催されました。その発展形として、屋外で市民と一緒に楽しむ現在のJSFがあるのです。
 市民ボランティアが運営を支える実行委員会は、毎年順風満帆というわけではありません。特に2011年の東日本大震災の年は、開催規模を前年の半分くらいで考えていたのですが、全国からの熱い支援のおかげで前年と同じ規模で開催することができました。
 この年のテーマは、震災発生前の2月には決定していました。それは「音楽の星・地球〜ここから〜」。
 私たち人間は太古の昔より、喜び、悲しみ、願い、憧れ、夢、希望、失望、嘆き、怒り、愛、恵み、感謝、尊敬などあらゆる感情を、自然の中で歌や音楽にしてきました。ゆえに、時を超え、国境を越え、言語の違いを越え、世界の共通語として音楽が広まり、世界の人々に愛されてきたのです。
 JSFは、世界の共通語「音楽」を演奏者も聴く人々も共に楽しみ、音楽で至福の時を共有できる喜びをめでる祝祭。これを全国、世界へ広め、地球が音楽で包まれ、「音楽の星・地球」と呼ばれる日が来ることを目指し、ここ仙台からその思いを発信していこう−。
 こうして、12年以降も「音楽の星・地球〜ここから〜」はJSFの永遠のテーマとなっています。
(イベントプロデューサー)


2018年08月27日月曜日


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