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「ふたば医療センター付属病院」開始4ヵ月 管内救急搬送に成果

 東京電力福島第1原発事故で被災した福島県双葉郡8町村の2次救急を担う「ふたば医療センター付属病院」(富岡町)は、4月23日の診療開始から4カ月が経過した。24時間対応で受け入れている患者は増加。救急搬送も含め、医療環境の前進につながっている。
 県によると、7月の受診者は262人で、開院当初の5月(156人)から大きく増えた。開院から7月末までの受診者は計622人で、約6割が双葉郡内からの来院。夜間診療などにも当たる付属病院が、避難指示の解除に伴って帰還した住民の健康を支えている様子がうかがえる。
 救急搬送にも好影響が出ている。地元の双葉地方広域市町村圏組合消防本部によると、郡内の救急搬送の状況は表の通り。管内の医療機関に運んだ割合は56.7%と、2010年(63.0%)に近づいた。管内の搬送先は患者135人のうち、120人が付属病院だった。
 ただ、双葉郡は広く、搬送時間が1時間を超える例はまだまだ多い。
 県は10月、多目的ヘリの利用を始める。常駐させる付属病院を拠点に、より迅速な救急患者の搬送に生かす方針。付属病院では訪問リハビリ事業などにも取り組む準備を進めている。
 県病院局の担当者は「最優先は被災地の医療を震災前水準に戻すこと。引き続き多面的な支援で医療体制の再構築に臨む」と語る。


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2018年08月27日月曜日


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