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<仙台地裁切り付け>検察「安全に利用されるべき裁判所の信頼喪失」結果の重大性強調

 法廷で刃物を振り回したとされる無職淀川聖司被告(31)の裁判員裁判初公判で、検察側は「安全に利用されるべき裁判所の信頼が失われた」とする地裁総務課長の供述調書を朗読し、結果の重大性を強調した。事件を受け、仙台地・高裁など各地の裁判所が来庁者への所持品検査を導入。「司法制度に革命を起こす」という犯行時の被告の叫びは、皮肉な形で具体化した。
 検査を巡り、トラブルも生じている。7月には検査を拒否した男性に仙台地裁所長が退去を命令。8月7日には男性が十徳ナイフを所持しているとの通報で警察官が駆け付け、庁舎内は一時騒然とした。事件の余波は今も続く。
 この日の公判で弁護側は、刃物を振り回した被告の動機について「実刑判決への悔し紛れの気持ちを知ってほしかっただけだ」として、殺意を否定。裁判所への威力業務妨害については無罪を主張した。
 弁護側は、被告が刃物を振り回したのは逃走目的で「裁判所に向けた『威力』ではなく、故意もなかった」と強調。刃物は傍聴人に向けられたが一定の距離があり、脅威の程度は低く、「そもそも幻聴にとらわれた異常行動だった」と訴えた。


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2018年08月28日火曜日


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