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<仙台地裁切り付け>被告が殺意否認、心神耗弱を主張

 仙台地裁で昨年6月、判決宣告中に刃物を振り回し、警察官2人にけがをさせたとして、殺人未遂、威力業務妨害などの罪に問われた山形市鉄砲町1丁目、無職淀川聖司被告(31)の裁判員裁判初公判が27日、同地裁であった。被告は「(警察官を)殺すつもりも、裁判所の業務を妨害するつもりもなかった」と起訴内容を一部否認した。
 冒頭陳述で検察側は犯行経緯に関し「被告は当時保釈中で、判決後に逃走する目的でナイフを法廷に持ち込んだ」と指摘。ナイフは判決の2日前から山形市の自宅近くのホームセンターなどで購入し、当日はスーツの上着ポケットなどに隠し入れていたと説明した。
 弁護側は警察官への切り付けについて「刃物を持った手を振り回している間に刺さってしまった」と故意を否定。2015年9月から精神科に通院し、抑うつ状態などと診断されていたことを明らかにし、「判決の4日前に『ナイフを準備しろ』という男の声が頭の中で聞こえ、法廷から逃走し、冤罪(えんざい)を訴えれば司法制度に革命を起こせるとの妄想にとらわれた」として、犯行時は心神耗弱状態だったと訴えた。
 起訴状などによると、被告は昨年6月16日午前、宮城県迷惑防止条例違反(盗撮)の罪で実刑判決の宣告中、切り出しナイフ2本を傍聴人らに示し、取り押さえようとした警察官2人の顔や背中を切り付け、裁判所の業務を妨げるなどしたとされる。
 事件を受け、最高裁は来庁者への所持品検査の積極的な実施を全国の地・高裁に通達。今年1月以降、新たに仙台、大阪、名古屋各高裁など全国計7カ所で検査が始まり、神戸地裁でも9月3日から検査が実施される予定。


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2018年08月28日火曜日


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