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<福島県>富岡、浪江、葛尾、飯舘の仮設住宅20年3月末終了

福島県富岡町の避難者が暮らす仮設住宅=郡山市富田町

 福島県は27日、東京電力福島第1原発事故の被災者らに無償提供している仮設住宅(借り上げ型を含む)のうち、富岡町や浪江町など4町村向けについて2020年3月末で終了する方針を明らかにした。帰還困難区域からの避難者も対象で、同区域に関しては初の終了時期明示となる。
 大半が帰還困難区域の大熊、双葉両町は全域避難が続き、役場機能が地元に戻っていないことなどから、終了時期は「今後検討する」とした。
 20年3月末で終了するのは他に葛尾、飯舘両村の帰還困難区域からの避難者。対象は4町村向け合わせて3298戸。災害公営住宅の完成など住民の帰還環境が整ってきたとして、地元自治体と協議して決めた。
 帰還困難区域を除く葛尾、飯舘両村と、南相馬市、川俣町、川内村の旧避難区域からの避難者向け2389戸は1年前の19年3月末で終え、特段の理由がない限り延長しない。
 帰還困難区域を除く富岡、浪江両町と飯舘村、川俣町山木屋地区は17年春、ほぼ同時に避難指示が解除されたが、終了時期が20年3月末と19年3月末に分かれる形となった。
 県の無償提供は、自主避難者向けが17年3月で終了。避難指示が15年9月に解除された楢葉町が今年3月で終わっている。
 内堀雅雄知事は27日の定例記者会見で「今後の生活再建の見通しを早い段階から立ててもらうため」と時期を明示した理由を説明。避難者の住まい確保に向けて「国や避難元の自治体と連携してしっかり取り組む」と述べた。
 郡山市内にある富岡町の仮設住宅で暮らす無職佐藤礼司さん(82)は「いつまでもお世話になるわけにはいかない」と話す。自宅は帰還困難区域にあるため「戻りたいが戻れない。子どもたちも郡山におり、市内で引っ越すつもり。不安はない」と語った。


2018年08月28日火曜日


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