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岩手・田野畑で植樹や交流50年 早大サークル「思惟の森の会」来月記念式典

田野畑村にある早大のセミナーハウス「青鹿(あおじし)寮」でまき割り作業に汗を流す学生たち

 岩手県田野畑村で植樹活動などを続ける早大の公認サークル「思惟(しい)の森の会」が今年、発足50周年を迎えた。大学サークルと地方自治体が半世紀にわたって交流を続けるのは全国でも珍しいという。9月8日に村で記念式典を開き、歩みを振り返る。
 村との交流は1960年にさかのぼる。商学部で人文地理学を教えていた小田泰市さん(故人)が、学生たちと村を訪れたのがきっかけだ。
 翌61年、大規模山林火災に見舞われた村で小田さんたちは山林復興事業を始める。植樹した森を小田さんは「思惟の森」と命名。68年にサークルが発足した。
 「田野畑村に触れ合い、右も左も、学生も教師も関係なく、同じ星のもとで同じ釜の飯をつつき、森をつくり、人生を語り合う」。小田さんが提唱する「思惟の森構想」がサークル活動の原点となった。
 早大は71年、村にセミナーハウスを整備。年3回の合宿の参加者は延べ4400人に上る。植樹や農作業の体験、田野畑中での学習支援を通じて連携を深めてきた。今夏の合宿は学生約50人が参加し、9月7日まで行われている。
 東日本大震災でもOB、OGが村に駆け付け、がれきの撤去作業などを手伝った。2016年の台風10号豪雨で大きな被害を受けた隣町の岩泉町でも復興支援をしている。
 サークル幹事長の社会科学部3年菅新汰さん(20)は「これまで以上に村との関係性を広げたい」と力を込める。石原弘村長は「村が歩んでいく上で早大は大切なパートナー。人のつながりを大事に震災復興を進める」と話した。


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2018年08月29日水曜日


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