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<モニュメント問題>早期撤去方針表明の福島市長「合意形成欠いた」

 JR福島駅近くに設置したモニュメント「サン・チャイルド」について、早期の撤去方針を表明した福島市の木幡浩市長は28日の記者会見で、判断理由を説明した。原子力災害と向き合うための議論に関しては「萎縮することなく進められるべきだ」と述べた。

 −市は設置施設の利用者にアンケートを実施した。
 「110人から回答を得たアンケート以外、私自身にも意見が寄せられた。設置存続に前向きな声もあったが、(設置目的の)復興の象徴としては、大方の市民に受け入れられることが大事。(設置継続は)認められないと判断した」

 −モニュメントは3体あり、設置済みの大阪府では今回のような批判は上がらなかった。
 「福島で実際に原子力災害があったことが、違いを生んだのではないか。公共(空間)に設置したことでインパクトが大きかった」

 −「表現の自由」との関係は。
 「災害とどのように向き合うかを議論し、どのように災害を表現して継承していくか。そうした活動は過度に萎縮することなく、適切に進められるべきだと思う。今回は(事前に市民の意見を聞くなど)合意形成を欠いてしまった」

 −制作者の現代美術作家ヤノべケンジさんとの協議は。
 「撤去・移設しても構わない、と連絡をもらっていた。ただ、あくまで市の財産。アンケート結果などを踏まえて決めた。撤去の方針は伝えている」

 −今後の対応は。設置・撤去費用は。
 「できるだけ早く取り外し、まずは別の施設で保管する。その後の対応は今後検討したい。設置費は約133万円、撤去費は算定中だ」


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2018年08月29日水曜日


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