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<モニュメント問題>福島市長が早期撤去の方針表明 「賛否割れ、復興の象徴としての設置継続困難」

教育文化複合施設「こむこむ」前に展示され、わずか1カ月で撤去方針が決まったサン・チャイルド=福島市

 福島市が恒久展示したモニュメント「サン・チャイルド」に対する批判がインターネット上で相次いだ問題で、木幡浩市長は28日、早期に撤去する方針を表明した。市役所で記者会見し、「賛否が分かれる作品を(東京電力福島第1原発事故からの)復興の象徴として設置し続けることは困難と判断した」と述べた。
 サン・チャイルドは防護服のヘルメットを外した子どもの立像。線量計を模した胸の表示「000」が「線量ゼロでないと安全でないと見える」などと批判されていた。
 木幡市長は「心を痛めたり不快な思いをされたりした方々には深くおわびする」「設置に当たり合意形成のプロセスを欠いたことは反省している」と陳謝。市長給与を減額する条例改正案を市議会9月定例会に提出する考えを示した。
 市は設置したJR福島駅近くの教育文化複合施設「こむこむ」で18〜27日に実施したアンケート結果を公表。回答110件の内訳は設置継続22件、移設・撤去75件、その他13件だった。木幡市長は「いろいろな人の意見も聞き、大勢の把握に努めた」と話した。
 モニュメントは近く解体し、市が保管する。その後の取り扱いは未定。
 木幡市長は「移設するなら、見たくない人は見られない場所がいい。市に美術館などはなく、市としての移設・展示は困難」と説明。サン・チャイルドの10分の1模型を展示中の福島県立美術館(福島市)への移設は「要請があれば可能と思うが、時間がかかる。まず撤去し、さまざまな検討をする」と述べた。
 サン・チャイルドは、現代美術作家ヤノベケンジさんが原発事故後の2011年10月に初公開し、一般財団法人ふくしま未来研究会(同市)を通じて市に寄贈した。今月3日に除幕式があったばかりだった。


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2018年08月29日水曜日


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