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<南部聖寿寺館跡>中世の犬型土製品出土 安産祈願のお守りか

聖寿寺館跡で見つかった犬形土製品

 青森県南部町教委は28日、中世の南部氏の居城だった国史跡聖寿寺館跡(しょうじゅじたてあと)で、犬形の土製品が見つかったと発表した。中世の犬形土製品の出土は北東北で初めてという。
 見つかった犬形土製品は型で焼かれたのではなく、細かい粘土を材料に手で成形されている。長さ6.6センチ、幅2.2センチ、高さ3.5センチ。前足、後ろ足、耳、尾が欠けている。
 当主が居住した中心区画の倉庫や工房跡の地表から約40センチの場所で、7月30日に見つかった。同じ場所にあった陶器から16世紀前半の土製品と推定される。
 中世の犬形土製品は近畿を中心に、南東北から九州の有力大名の屋敷や城館などから出土。東北では仙台城跡(仙台市)梁川城跡(伊達市)亀ケ崎城跡(酒田市)で見つかっている。
 詳しい用途は分かっていないが、江戸時代には安産祈願のお守りとして製作されたと伝えられる。史跡聖寿寺館跡調査整備委員会の三浦圭介委員長は「製作技法などを総合判断すると畿内から持ち込まれたとみられる。当主の嫁の安産祈願に使った可能性がある」と説明した。
 発掘を担当する町教委史跡対策室は「南部氏が有力大名として畿内と直接交流していたことが分かる」と話した。


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2018年08月30日木曜日


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