岩手のニュース

<台風10号豪雨2年>岩手のいま 仮設暮らしなお144世帯、被害集中した河川工事に遅れ

川の氾濫で広範囲に浸水の被害にあった岩手県岩泉町乙茂地区。=2016年9月6日

 岩手県内に甚大な被害をもたらした2016年の台風10号豪雨から、30日で2年がたった。被災地では今なお、144世帯が仮設住宅での暮らしを強いられている。大規模氾濫した河川の復旧工事は遅れ気味だ。

<被害状況>
 岩泉町で21人、久慈市で1人が犠牲になり、宮古市では今も1人が行方不明になっている。岩泉町と田野畑村では、今年5月までに亡くなった計4人が関連死と認定された。
 被害額は土木施設関連約440億円、農林水産業関係約336億円など。総額は1428億6972万円に上る。

<住宅再建>
 住宅被害は17市町村で計4550戸。内訳は全壊478戸、大規模半壊534戸、半壊1943戸など。
 宮古、久慈、岩泉、普代、野田の5市町村で今月1日現在、144世帯が仮設住宅に入居している。岩泉町では本年度中に災害公営住宅の引き渡しが始まる。

<復旧工事>
 復旧工事は道路、河川、港湾など計1891カ所に上る。岩泉町の国道455号や県道は片側交互通行の箇所が残るものの、大半で復旧。岩泉町内では一部県道で通行止めが続く。
 河川は小本(おもと)川や安家(あっか)川の761カ所で復旧工事が続いている。6月末現在、工事の発注率は94.3%に達したが、完成率は37.5%にとどまる。
 県砂防災害課は「被災箇所が限られた地域に集中しているため、業者不足で工事が進まない」と説明。20年度の工事完了を目指す。

<産業再生>
 サケふ化場10カ所は全て復旧工事を終え、本年度から本格稼働している。被災農地221ヘクタールは5月末時点で211ヘクタールが復旧済み。残る10ヘクタールも本年度中に復旧する見込みだ。


関連ページ: 岩手 社会

2018年08月30日木曜日


先頭に戻る