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<会津鉄道>貨客混載9月導入 温泉街に採れたて野菜

運転席脇の荷物を置くスペースを確認する会津鉄道の社員

 福島県会津若松市の第三セクター会津鉄道は9月1日、乗客と荷物を同じ列車に載せて運ぶ「貨客混載」サービスを始める。採れたての野菜を沿線の温泉街に供給するなど新たな鉄道利用ニーズの掘り起こしを想定。物流業界の人手不足を背景に少量でも安く迅速に運ぶサービスを目指す。

 同社は今年7月、国土交通省から貨物輸送の認可を受けた。東北運輸局によると、東北の旅客鉄道では初の貨客混載導入例となる。
 最大で縦、横、高さ各40センチ、重さ5キロの荷物を取り扱う。会津田島(福島県南会津町)−西若松(会津若松市)の有人5駅で出し受けできる。
 料金は1個200円。午前9時台発以降の上下線計12本の列車に載せる。各駅窓口で申し込み、差出人と受取人はホームで積み込んだり受け取ったりする。
 貨物スペースは当面、列車の運転席脇に専用ボックスを置いて対応する。初日は会津田島駅から農家がトマトを発送し、湯野上温泉駅(同県下郷町)で下郷町観光協会が受け取る。同駅の施設で販売する予定。
 沿線には湯野上温泉のほか、芦ノ牧温泉(会津若松市)もある。同社は宿泊施設、農協などに利用を呼び掛け、取扱量が増えれば貨物スペースを拡大する。
 会津鉄道の玉川俊一事業課長は「しばらくは小規模だが、低料金や決まった時間に届く定時性という鉄道の特性を生かし、物流面で新たな地域の魅力づくりに貢献したい」と話す。


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2018年08月30日木曜日


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