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<台風10号豪雨2年>9人犠牲「楽ん楽ん」 跡地で職員が献花、冥福祈る

献花台で手を合わせる緑川会関係者=30日午前11時5分ごろ、岩手県岩泉町

 岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」で入所者9人が犠牲になった2016年の台風10号豪雨から2年となった30日、グループホームを運営していた社団医療法人「緑川(りょくせん)会」は、施設の跡地に献花台を設けて職員約60人が冥福を祈った。
 佐藤弘明常務理事は「2年たっても、申し訳ないという気持ちは変わらない」と語った。被災当時、施設にとどまって唯一生き残った女性所長が昨年末に退職したことを明らかにした。
 豪雨災害を教訓に、緑川会が運営する介護老人保健施設(岩泉町)では年2回の避難訓練を実施している。今後は毎年数人ずつ、職員に防災士の資格を取得させるという。
 「楽ん楽ん」の被害を巡っては、亡くなった入所者6人の遺族が、緑川会に計1億1145万円の損害賠償を求める訴訟を起こしており、慰霊碑の建立計画も宙に浮いたままだ。
 佐藤常務理事は「遺族側弁護士から『説明に納得していない』と言われており、話し合いの場が持てない。何年たったとしても手を合わせる場所を作りたい」と話した。


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2018年08月31日金曜日


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