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<トップに聞く>東北で新拠点を模索 キューアンドエー・川田哲男社長

[かわだ・てつお]武蔵大卒。1982年NEC入社。プラットフォームビジネス本部長、NECネッツエスアイ執行役員などを務め、2017年6月からキューアンドエー社長。58歳。川崎市出身。

 コールセンター運営などを手掛けるIT関連サポートのキューアンドエー(東京)の川田哲男社長(59)は、仙台市内で河北新報社の取材に応じた。コールセンターの進出が相次ぐ同市の事業環境や業界の現状を聞いた。(聞き手は報道部・保科暁史)
 −仙台市に中核拠点を置く。
 「人数も事業規模も全拠点の中で最も大きい。2005年の開設時は約70人だった従業員が700人以上になった。事業拡大に向けて仙台の配下に新しい拠点も設けたい。その候補地も東北と考えている」
 −仙台は他社の進出が増えている。
 「コールセンターは採用環境が非常に重要。仙台は人口が多く、世代のバランスもいい。東京からの近さも魅力的だ。自治体も積極的に誘致している」
 「人材確保の競争が激しくなっている。未経験者も採用し、研修を受けてから働いてもらう方式にした。従業員が満足できる環境づくりも工夫しており、離職率はかなり低い」
 −業界の現状は。
 「新しい技術の導入は死活問題だ。ITを活用して1件の対応時間を短くする必要がある。現状は電話での対応が8割を占めるが、いずれはメールやチャットボット(自動対話システム)での対応が逆転する。業態変更を進めなければならない」
 「グループ会社のキューアンドエーワークスは、定型業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入を展開している。企業の規模に関係なく需要がある領域で、今後は地方でも導入が広がるだろう。対応するため、仙台支店の規模も拡大した」
 −地域貢献にも力を入れている。
 「東日本大震災後、地域のために何かできないかと考えた。毎年、沿岸部の高校でビジネスマナーなどの研修を開いている。悪質サイトを監視する宮城県警のサイバーパトロールのボランティアにも参加している」


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2018年09月01日土曜日


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