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<戊辰戦争150年>旗巻峠の激戦しのぶ 仙台藩最後の戦場・46人戦死

戊辰戦争150年祭の準備を進める塩沼さん(中央)ら実行委メンバー=旗巻古戦場公園

 戊辰戦争で仙台藩最後の戦場になった丸森町大内と相馬市を結ぶ「旗巻(はたまき)峠」で2日、犠牲者をしのぶ戊辰戦争150年祭が開かれる。大内地区住民による実行委員会が120年祭から30年ぶりに企画した。メンバーは「戊辰戦争の歴史を後世に伝え、地域の発展を祈りたい」と張り切っている。

◎「歴史を後世に」丸森であす住民が追悼の催し企画

 会場は同町の旗巻古戦場公園。戦死した仙台藩士を弔った藩士塚を実行委役員らがお参りし、午前10時から戦争に参加した元仙台藩士が建立した石碑前で追悼式を行う。
 近くの青葉コミュニティーセンターに会場を移し、仙台藩の戊辰戦争を調べている仙台市泉区の郷土史家木村紀夫さんが講演。地元に伝わる県指定無形民俗文化財「青葉の田植踊」と青葉神代神楽が披露される。
 旗巻峠では1868年9月10日、仙台藩士ら約1200人が新政府軍を迎え撃ったが、激戦の末に峠の守りを破られ、仙台藩士46人などが戦死した。仙台藩は5日後、降伏した。
 地域の青葉契約会が1964年、古戦場を保全管理する保勝会を結成。2007年に史跡公園が完成し、保勝会が草刈りをしている。今回、保勝会関係者や地元の区長などが実行委をつくり、行事の準備に当たってきた。
 実行委員長の塩沼俊美さん(85)は、曽祖父が大内地区などの領主だった伊達家家臣の中島氏の足軽で、戊辰戦争で戦死した。塩沼さんは「戦争の悲惨さは武士だけでなかった。農民が強制的に駆り出され、食糧を徴発されたり、略奪されたりして苦しんだ。150年前に思いを巡らせ、犠牲者を慰霊したい」と話す。
 連絡先は実行委事務局080(5578)0328。


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2018年09月01日土曜日


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