福島のニュース

希少植物シラネアオイの種子盗難 転売目的か 福島の半田山自然公園、植生回復に取り組む中の被害「怒り心頭だ」

種子が切り取られたシラネアオイ
種子の部分が残るシラネアオイ

 福島県桑折町の半田山自然公園で、群生する多年草シラネアオイの種子が盗まれていたことが分かった。約9000株の種子部分が切り取られていた。町は近く、福島北署に被害届を出す。シラネアオイは県の「絶滅危惧IB類」に指定されている。
 町によると、8月27日午前9時ごろ、公園管理センターの担当者が切り取られた跡を発見。被害は20〜30アールに群生する約1万株の約9割に広がっていた。公園では2年前にも同様の被害が起きている。
 公園の管理は、県北森林組合が町から受託している。管理人の斎藤貴徳さん(47)によると、人けのない夜間に盗まれた可能性があるという。
 地元有志の半田山愛草会によると、種子は30〜50粒500円が相場。一つの房状の中に50粒ほど入っており、転売目的で盗まれた疑いがある。
 半田山のシラネアオイは20年以上前、山野草のブームの影響で大量に盗掘されて減少。愛草会は3年前から、採種して増やす植生回復に取り組んできた。事務局長の坂田厚さん(69)は「怒り心頭だ」と、努力を踏みにじる行為に憤りをあわらにした。
 森林組合は日中の見回りを増やす方向。ただ夜間の対応は容易ではなく、管理人の斎藤さんは「良心に訴えるしかない」と話した。


関連ページ: 福島 社会

2018年09月01日土曜日


先頭に戻る