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「幻のカゲロウ」大量発生 登米の自然団体8月13・15日に確認 詳細な分布解明目指す

橋の上に積もったアカツキシロカゲロウの死骸をついばむカラスの群れ=8月13日午前5時半ごろ、登米市の柳津大橋(守屋博さん提供)

 夏の早朝のわずかな時間しか姿を現さないため「幻のカゲロウ」として知られるアカツキシロカゲロウの観察報告会が宮城県登米市であり、今年は8月13、15日に北上川流域で大量に発生したことが報告された。

 8月28日、登米公民館であった報告会に「とよま自然生物を考える会」の会員ら10人が参加し、北上川流域数カ所で観察した結果を発表した。
 アカツキシロカゲロウは8月9〜25日に羽化が確認された。13、15日、市内の北上川に架かる柳津大橋、登米大橋や石巻市飯野川橋の付近で大量に目撃され、川面を南から北へ遡上(そじょう)飛行する姿がみられた。
 13日に大発生した際は、午前3時ごろにまず雄が羽化し、徐々に雌が羽化していく姿が確認された。羽化後1〜2時間で飛ぶ姿が見られなくなり、橋には大量の死骸が積もったことなどが報告された。
 会員の西條正典さん(67)は「川の所々に発生ポイントがあるようだが、どの辺りで、どのくらいの時間飛んだのか分からなかった。来年は観察範囲を広げ、詳細な分布の解明をしてみたい」と話した。
 アカツキシロカゲロウは卵から羽化までの約1年を川底で過ごす。夏の明け方に羽化して空中で交尾と産卵を行い、数十分で命を終えるという。
 これまで関東が北限だったが、同会の観察や信州大の調査で昨年、県内の北上川流域での生息が初めて確認された。


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2018年09月02日日曜日


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