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防災の心得レシートに、重要性を手元から発信 宮城・女川36店舗がプロジェクト

みまもりレシートの一例。震災後の宿泊施設の歩みや、災害への備えを紹介している(ステッチ提供)

 宮城県女川町で9月、東日本大震災からの復興の歩みや防災の教訓をレシートに印刷、発行するプロジェクトが始まった。「みまもりレシート」として備えの大切さや心得、町の情報を裏面に記載。町内36店舗が参加し、被災地ならではの防災の知恵と町の新しい魅力を不特定多数の人に向けて発信する。
 広告会社「ステッチ」(東京)が企画し、町が協力して9月いっぱい展開する。JR女川駅前のテナント型商店街「シーパルピア女川」の店舗など、中心部の商業エリアで主に取り扱う。
 レシートにはそれぞれ「大津波警報が出たらより高い場所を目指して避難する」「『女川町 防災マップ』をインターネットで検索し、確認する」など防災の心得計15項目を記載する。
 JR女川駅に併設する女川温泉「ゆぽっぽ」など町の復興をけん引する12の施設・団体の震災後の歩みや、町再生への思い、防災対策など36項目を紹介するシリーズもある。
 内容は、ステッチが地元事業者らから聞き取ったエピソードを基にした。ピクトグラム(絵文字)を活用し、分かりやすく紹介している。
 同社の三冨敬太さん(33)は「日常的に手にするレシートを使って、防災への関心が薄い層にも事前の備えの重要性を伝えたい」と狙いを語る。
 町公民連携室の担当者は「被災した町だからこそ、教訓を伝えていく役目を果たしたい。復興まちづくりに汗を流してきた人たちの思いも知ってほしい」と期待を寄せる。
 同社は今年4月、東京都内で「みまもりレシート」の発行を始めた。岩田孝仁静岡大防災総合センター長の監修の下、地震や台風といった災害への100種類の備えを紹介。現在、都内の飲食店など4店舗で導入している。今回初めて、自治体と連携した。
 同社は運営に必要な資金を10月1日までクラウドファンディングで募っている。詳細はホームページhttp://mimamori-receipt.jp/onagawa


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2018年09月03日月曜日


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