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「フタバスズキリュウ」里帰り展示 化石発見から50年 いわき市石炭・化石館 来月まで特別展

展示されているフタバスズキリュウの実物化石(下)と復元骨格模型

 福島県いわき市で首長竜「フタバスズキリュウ」の化石が見つかって10月6日で50年になるのに合わせ、市石炭・化石館「ほるる」で特別展が開かれている。目玉は、国立科学博物館が収蔵する実物化石の「里帰り展示」。10月31日まで。
 化石は1968年、高校2年生だった元市教育文化事業団職員鈴木直(ただし)さん(67)が同市大久町の地層で発見。首などを除く全身の7割がそろう前例のない化石だった。2006年に体の特徴から新属新種と認定され、「フタバサウルス・スズキイ」と学名が付いた。
 特別展では右前肢骨と脊椎骨の一部の実物標本を公開。通常は天井近くに展示されている体長約6.5メートルの復元骨格模型を間近で見られる。発掘研究を支えた人々を紹介するパネル展示もある。
 恐竜時代の巨大な海生爬虫(はちゅう)類の発見は、恐竜の化石発掘の機運を高めることにつながり、日本の古生物研究が進んだとされる。
 発見者の鈴木さんは子どもの頃から化石好き。有望な地層を本で知り、こつこつと調査して発見を成し遂げた。「命の連鎖の中で太古の昔につながっていることを理解してもらいたい。その上で今何をなすべきか考えてほしい」と若い世代への思いを語った。


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2018年09月03日月曜日


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