宮城のニュース

仙台市、人事委員案取り下げへ 議会側、候補に異論

 仙台市が4日の市議会9月定例会開会日に予定していた市人事委員会委員を選任する議案の提出を取り下げることが3日、分かった。議会側に候補者への異論があり、同意を得られる見通しが立たなかった。提出方針を発表した人事案の取り下げは異例。市は候補者の差し替えも含め、対応を検討する。
 関係者によると、候補者は仙台弁護士会が推薦した弁護士で、同弁護士会会長や日弁連副会長などを歴任した。市は8月29日、市議会各会派の代表者が集まった場で、候補者について非公式に説明した。
 これに対し、複数の会派から、弁護士が1990年代に、仙台市民オンブズマンの一員として、市を相手にした複数の民事訴訟で原告代理人を務めた経緯などから、「市長が選任する外部委員会の委員としては違和感がある」と疑問の声が上がった。
 市幹部は河北新報社の取材に「公平性や中立性が求められる人事委員会委員は、全会一致で同意されることが望ましい。それができないのであればいったん議案を撤回せざるを得ない」と語った。
 人事案は議会側と事前に水面下で合意形成を図り、提出方針を発表するケースが多い。現在の委員の任期は今月27日で満了となるため、市は10月5日までの9月定例会会期中に改めて選任議案を提出することを目指す。
 人事委員会委員以外に市が定例会に提出する予定の市教育委員と人権擁護委員の人事案は、9月4日の本会議で先議される見通し。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2018年09月04日火曜日


先頭に戻る