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全員レギュラーで快挙 仙台三桜高演劇部、全国高総文祭で2位「部員20人、1人でも欠けたら達成できなかった」

信州総文祭で優秀賞に輝いた仙台三桜高演劇部

 長野県上田市で8月7〜9日にあった全国高校総合文化祭(信州総文祭)の演劇部門で、東北代表の仙台三桜高演劇部が2位に当たる優秀賞に輝いた。県勢では過去最高の快挙。「全員レギュラー」が部のモットーで、演出を担当した3年の坂本侑瞳(ゆめ)さん(17)は「部員20人の誰か1人でも欠けていたら、達成できなかった」と喜びに浸った。

 演劇部門には全国の12校が参加した。仙台三桜高の演目「宇宙の子供たち」は、小学生の兄弟が親の虐待から逃れようと安住の地を求め、空想の「宇宙船ごっこ」を繰り広げるストーリー。逆境でも夢を信じ、想像力豊かな子どもたちの強さを表現した。
 脚本を決めたのは昨年7月ごろ。虐待する心理を本で学ぶなどして理解を深め、オリジナルの脚本になかったオープニング場面を加えるなど工夫を凝らした。舞台監督を務めた3年の鈴木萌衣(めい)さん(17)は「虐待という重いテーマに向き合い、誰も目をそらさなかったのが大きい」と話す。
 昨年8月末、文化祭で初公演した際は「何をやっているのか分からない」と評された。
 評判を覆そうと、平日は3時間以上、土曜は朝から夕まで稽古に打ち込んだ。演じる役の趣味や好きな食べ物など設定を細かく書いた「プロフィルシート」を用意し、役を作り込んだ。
 時には部員同士でぶつかったり、涙を流したりもした。「(地区、県、東北と)大会が進むにつれ、自信が付いた」。部長として引っ張った3年の後藤璃々花さん(17)は仲間の成長を振り返る。
 望外の優秀賞に、坂本さんは「伝えたいことが観客に伝わった」と感慨深げ。受賞特典として8月26日には東京の国立劇場で公演。県内の高校演劇界に大きな足跡を残した。


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2018年09月05日水曜日


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