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<ベガルタ>ピッチサイド/広いフィールド 小さなサインプレーの醍醐味

 1日の清水戦でホーム3連勝を飾った仙台。試合終了直前の石原の決勝弾は見事だったが、駆け引きが詰まった先制点の場面も見応えがあった。
 前半24分、仙台が最初に獲得した右CKを野津田が左足でゴール前へ。大外にいた大岩が走り込んで右足で合わせた。
 清水はマンツーマンで守り、大岩には黄錫鎬がマーク。大岩の走る軌道上で、まずは椎橋、次に平岡が壁となり、黄錫鎬をブロック。マークがはがれるのは一瞬でも、タイミングが合えばフリーでシュートが打てる。練習で準備していたプレーだった。
 直前の判断が功を奏した。試合前の予定では2本目のCKで出すはずのサインプレー。野津田がボールをセットすると、駆け寄った奥埜が小声で耳打ちした。「1本目にやるぞ」。マークの相手を踏まえて「いける」と感じた大岩から伝達役を任された。
 奥埜と野津田がこそこそ話す姿は端から見ても怪しかった。野津田は「(サインプレーが)ばれちゃうんじゃ」と内心では心配していたが、奥埜は「内容がばれはしないから」と涼しい顔。広いピッチの小さな動きもサッカーの醍醐味(だいごみ)の一つだ。(佐藤夏樹)


2018年09月05日水曜日


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