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被災乗り越えブドウ狩りスタート 宮城・山元の食品加工会社、観光農園事業に乗り出す

ブドウ狩りが行われている田所食品の農園

 東日本大震災で工場や畑が壊滅的な被害を受けた山元町の食品加工会社「田所食品」が観光農園事業に乗り出した。町の交流人口拡大を目指し、自社農園で県内では珍しいブドウ狩りをスタートさせた。

 ブドウ狩りは今夏、JR山下駅東側の農園で始めた。現在は高墨(たかすみ)とピオーネという品種が旬で、今月中旬には皮ごと食べられることで人気のシャインマスカットの収穫も体験できる。
 田所食品は震災前、加工用のブドウを栽培して果汁を販売していた。津波で海岸から約400メートルの工場と計約1万8000平方メートルのブドウ畑が壊滅したが、2012年に内陸部の土地を取得して農地1万2000平方メートルを造成。翌年には新工場を完成させた。
 生食用を栽培し、ブドウ産地としての認知度を高めようと、12年に国の研究事業を活用してシャインマスカットの栽培を開始。他の品種にも挑戦し、加工用も含めてブドウ畑は震災前と同規模に戻った。
 ブドウ狩りができる農園は山下駅から徒歩数分で、アンテナショップを併設して休憩スペースも備えた。
 山元町の観光は12〜6月のイチゴ狩りが中心。田所大樹社長は「ブドウ狩りで夏や秋の観光客を増やしたい」と意気込む。
 開園は土日祝日の午前10時〜午後3時で、10月中旬ごろまでを予定。料金は中学生以上2200円から。連絡先は同社0223(37)0439。


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2018年09月06日木曜日


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