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仙台港に東北最大級の本格危険物倉庫 塩釜の大郷運輸、保管需要の高まり見込み倉庫業に進出

完成した危険物倉庫。左手前はコンテナに荷物を出し入れするためのバンステージ

 大郷運輸(塩釜市)は倉庫業への進出を決め、東北最大級で仙台港エリア初の大型の危険物倉庫を敷地内に完成させた。主力の石油輸送に続く事業で、東邦運輸倉庫(仙台市)と共同運営する。現在、輸出入品の取り扱いができる「保税蔵置場(ぞうちじょう)」の許可を税関に申請中。取得すれば、宮城県内初の保税貨物を扱える本格的な危険物倉庫となる。
 倉庫は鉄骨平屋で、建築面積約1000平方メートル。防爆型発光ダイオード(LED)照明をはじめ、最先端の防火設備や消火設備がある。工事費は1億8500万円。
 消防法に定められた塗料用シンナーや石油ベンジンなど危険物第4類(引火性液体)を中心に、第2類の固形アルコールを扱う。仙台港まで8キロと近く、敷地周辺は石油コンビナート区域で住宅がない。
 大郷運輸の主力である石油輸送は繁忙期と閑散期の変動が大きい上、地球温暖化対策で石油需要減少が見込まれるため、ノウハウを生かせる分野へ進出する。
 企業の法令順守強化や自動車など製造業の好調を背景に危険物の保管需要が高まる中、両社は協力して倉庫業に取り組む。東北6県をカバーする拠点と位置付ける。
 現地で5日、竣工(しゅんこう)式があり、行政や商工、消防の関係者ら約40人が出席。大郷運輸の高橋利滋社長は「石油需要の減退に備え新事業に取り組む。地域に認められ、求められる会社を目指す」と述べた。
 東邦運輸倉庫の黒川久社長は「輸入貨物の中で危険物は増えており、倉庫需要がある。共に拡充を図りたい」と話した。両社は敷地内に倉庫増設も目指す。


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2018年09月06日木曜日


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