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河北新報社に新聞協会賞 編集部門「止まった刻 検証・大川小事故」 経営・業務部門「いのちと地域を守る」

 日本新聞協会は5日、2018年度の新聞協会賞を発表した。編集部門で河北新報社の連載企画「止まった刻(とき) 検証・大川小事故」など3件、経営・業務部門では河北新報社の「『いのちと地域を守る』震災伝承・防災啓発プロジェクト〜地方紙連携・地域協働による責務の共有と発信の強化」など2件、技術部門は1件が選ばれた。

 「止まった刻」は、東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が犠牲になった石巻市大川小の事故を検証した。生存者が限られる中、関係者の証言で津波襲来までの状況を分刻みで克明に再現するなど、全国の学校が共有すべき課題を報道した。全49回の連載は「震災の貴重な記録となり、今後の学校防災の指針になる」との評価を得た。
 「いのちと地域を守る」プロジェクトは、被災体験を当事者と語り合う「むすび塾」を12年から月1回展開。全国の地方紙や放送局とも共催し、共催者がワークショップを開くなど広がりを見せる。「使命感が伝わる質の高い社会貢献事業」と評価された。
 河北新報社の編集部門の協会賞受賞は「東日本大震災」(2011年度)、「オリザの環(わ)」キャンペーン(1997年度)などに続き9度目。経営・業務部門の受賞は「広告業務への電子技術導入による高能率化、省力、省人化の達成」(96年度)以来3度目となる。
 授賞式は10月16日に仙台市で開かれる第71回新聞大会の式典で行われる。本年度の新聞協会賞には編集、技術、経営・業務の3部門に計96件の応募があった。

◎新聞協会賞授賞作品

 【編集部門】
 河北新報社 連載企画「止まった刻(とき) 検証・大川小事故」▽朝日新聞社 財務省による公文書の改ざんをめぐる一連のスクープ▽毎日新聞社 キャンペーン報道「旧優生保護法を問う」

 【経営・業務部門】
 河北新報社 「いのちと地域を守る」震災伝承・防災啓発プロジェクト〜地方紙連携・地域協働による責務の共有と発信の強化▽信濃毎日新聞社 業務改革、AIと向き合う 記事自動要約への挑戦

 【技術部門】
 朝日新聞社 〜読者と新聞社 リアルタイムでつなぐ〜編集部門向けデジタル指標分析ツール「Hotaru」の開発


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2018年09月06日木曜日


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