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<モニュメント問題>作者ヤノベさん「取りこぼした声聞きたい」 福島市民との対話望む意向

市民との対話を望むヤノベさん

 福島市が撤去を決めたモニュメント「サン・チャイルド」を制作した現代美術作家ヤノベケンジさんが5日、市内で報道陣の取材に応じた。「私が取りこぼしてしまった方々の声を聞きたい」と、市民との対話機会を設ける考えを示した。
 ヤノベさんは二本松市などで始まる芸術祭「福島ビエンナーレ」(9日〜11月25日)の実行委員会の記者会見に同席。東京電力福島第1原発事故を受けて制作した作品の展示に関して「原発事故当時の不安や嫌な記憶を思い出させる要素があり、時期や場所に配慮が必要だった」と謝罪した。
 JR福島駅近くに設置された作品は8月初めに披露され、1カ月足らずで撤去が決まった。議論の機会が失われるとの指摘には「展示を続けても冷静な議論はできない」と語った。
 福島との関わりについては「もし私が福島に来なくなれば、他の表現者を萎縮させる恐れもある。しがみついてでも福島に関わり続けたい」と強調。市民と対話する時期や方法は「検討中」と述べた。
 サン・チャイルドは防護服のヘルメットを外した子どもの像。一般財団法人を通じて市に寄贈された。芸術祭で予定していたサン・チャイルドの見学バスツアーは問題を受けて取りやめるという。


2018年09月06日木曜日


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