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心に刻む最後の夏祭り 福島・飯舘村の住民集う 仮設来春閉鎖

仮設住宅最後の夏祭りで、流しそうめんを楽しむ住民ら

 東京電力福島第1原発事故で避難した福島県飯舘村の住民が暮らす福島市の松川第1仮設住宅で5日、夏祭りがあった。仮設住宅は来年3月末で閉鎖となる見込みで、住民らは「最後の夏祭りになるだろう」と思い出を焼き付けた。
 隣接するサポートセンター「あづまっぺ」が始めた夏祭りは4回目。かつて身を寄せた元住民を含め約40人が集まり、流しそうめんやスイカ割りを楽しんだ。祭りに協力する福島大の学生たちはジャグリングなどを披露した。
 無職斎藤アキイさん(80)は8月、福島市に購入した家に転居したばかり。「ここで7年間、みんなで助け合った。生きがいをもらった」と、ジャガイモの煮物を笑顔で頬張った。
 村によると、同仮設住宅には35世帯51人(9月1日現在)が暮らす。2011年8月の入居開始当時は108世帯。村の避難指示が17年3月、大部分で解除されて退去が続いた。
 あづまっぺ管理者の菊田裕樹さん(31)は「祭りは季節を感じてほしいと始めた。転居しても集まってくれる方々が多く、感謝している」と語った。
 県は今年8月末、帰還困難区域を除く飯舘村などの住民に対する住宅の無償提供を来年3月末で終える方針を発表した。


2018年09月06日木曜日


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