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<自民総裁選>あす告示 東北地方票も首相優勢 「地方重視」の石破氏苦戦

仙台市での支持者の集会でビデオメッセージを寄せる安倍氏
白河市での講演会後に支持者と握手を交わす石破氏

 7日に告示される自民党総裁選で、東北の地方票も連続3選を狙う安倍晋三首相が優勢との見方が広がっている。石破茂元党幹事長は政権不満の受け皿として地方票に活路を見いだしたいが、苦戦を強いられそうだ。
 首相陣営の決起集会が1日、青森市であり、約450人(主催者発表)が出席した。大島理森衆院議長(青森2区)を除く県関係の党国会議員4氏が顔をそろえ、支持基盤の分厚さを見せつけた。
 5人が立候補した2012年総裁選で東北の29票のうち首相は6票にとどまった。決起集会の出席者からは「党員票の過半数を取らないと信任されたことにならない」との声が上がり、地方票に照準を合わせる。
 12年に東北で7割近い19票を獲得した石破氏は、高い知名度を武器に全国の地方票でも過半数を得た。国会議員票で劣勢に立たされているだけに、今回も地方重視を打ち出す。
 1日に白河市であった女性経営者主催の講演会で「地方の政策を国が全力で応援することが重要」と強調した石破氏。しかし東北では支持する国会議員が少なく、福島県連関係者は「12年のようにはいかない」と指摘した。
 12年に石破氏が5票を独占した山形県。県連幹部は県産農産物販売額の伸びなどを挙げ「首相が6〜7割の票を取る」とみる。宮城県連幹部も、外交・防衛の実績があるとして「首相7割、石破氏3割」とほぼ同じ見立てだ。
 盤石に映る首相陣営にも不安要素は残る。
 山口県出身の首相が先月26日、鹿児島県で出馬表明した際に「薩摩と長州で力を合わせる」と語ったことに対し、東北では「首相の発言に違和感を覚え、支持をやめた人もいる」(宮城県連関係者)と反発がじわり広がる。
 秋田県では、防衛省が配備を検討する地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」が影を落とす。住民らの懸念が大きいだけに、県連幹部は「石破票が目立てば、首相の立つ瀬がない」と言う。
 東北各県の党関係者は口をそろえ「復興の加速化と地方経済の活性化に向けた議論」を望む。岩手県連の岩崎友一幹事長は「復興需要後の経済衰退が不安。いかにして地方創生へ結び付けるかが課題だ」と話し、論戦の深まりを期待した。

[自民党総裁選の地方票]党員・党友による地方票は300票に固定されてきたが、2014年の党規定改定で所属国会議員と同数となった。今回は405票。配分は各都道府県連の「持ち票」を得票に応じてドント式で割り振る方式から、全国で一括集計して割り振る方式に変わった。


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2018年09月06日木曜日


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