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「酸味ほのかスベリヒユ・苦味独特クキタチ・さっぱり秘伝豆きなこ」長井の風味をビールに

ビール醸造に挑む村上さん
販売するビールのイメージ

 長井市の現代アーティストで東北芸工大非常勤講師の村上滋郎さん(35)と30〜40代の地元の仲間が設立した会社が、地場産食材の風味を生かした3種類のクラフトビールを醸造し、10月にも発売する。置賜地方で「ひょう」と呼ばれる植物のスベリヒユや野菜のクキタチ、秘伝豆のきなこの風味がそれぞれ楽しめるエールタイプビールに仕上げるという。

 村上さんら仲間5人は昨年8月、合同会社「萩志会クラフトマン」を設立し、今年春には市内の工場跡地に販売・展示ブースと事務所を兼ね備えた醸造所「長井ブルワリークラフトマン」を整備した。新設のタンクで近く仕込みを始める。
 同社代表の村上さんは県内外のビール醸造所で研修を積み、今年3月に醸造責任者の免許を取得。「長井らしい味で長井の新しい名品に育てたい」との思いから、置賜地方でなじみの深い食材3種類のフレーバーを選んだ。
 スベリヒユはビールにすると、ほのかな酸味が出る。クキタチは独特な苦み、秘伝豆のきなこは色が薄くさっぱりした味わいが特長だという。年間8000リットル醸造し、330ミリリットル瓶やタンクでの販売を計画している。
 長井市内の飲料水は軟水で飲みやすく、ペットボトルで販売されている。ホップ栽培も盛んで、ビールが生まれる素地があった。
 2013年に京都からUターンした村上さんは、クリエーター仲間たちと地域おこしに取り組んでおり、ビール造りもその一環。「素材を生かし、どう工夫して創造していくかは醸造もアートも同じ。まずはしっかりとした3種のビールを作り、商品化したい」と話している。


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2018年09月07日金曜日


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