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<北海道地震>東北企業にも打撃 現地工場再開見えず、農水産物の入荷困難

 北海道に拠点を置くなど事業展開している東北の企業は現地と連絡を取り、地震の揺れや停電による被害の確認に追われた。北海道産の農水産物が盛期とあって、流通業者は今後の供給に不安を募らせた。
 アイリスオーヤマの北海道工場(床面積約1万8000平方メートル)は震度6強の安平(あびら)町にあり、操業を停止した。停電でプラスチック製品の製造ラインと、道内向けに商品を出荷する自動倉庫(約1万1300パレット収容)が止まった。
 自動倉庫では商品の大規模な荷崩れも起き、停電が復旧してもフル稼働は難しいという。担当者は「余震が続き、復旧作業が進まない。操業再開のめどは立っていない」と話した。
 ゼビオホールディングス(郡山市)は、道内のスーパースポーツゼビオ13店舗で大きな被害がないことを確認。担当者は「各店で非常食や水など災害用品も扱っており、一刻も早くお客さまに届けたい。停電さえ解消されれば」と願った。
 国内最大の食糧供給地からの入荷が長期間途絶えれば影響は甚大だ。
 仙台中央青果卸売(仙台市)は最近、ジャガイモとタマネギを全て道産に切り替えたばかり。役員は「現地と連絡が取れず、明日以降の入荷が見通せない」と話す。ウジエスーパー(登米市)は牛乳や乳製品の納入が困難になるとみて他産地からの仕入れを検討。トウモロコシは他産地で収穫が終わり、代替品確保が微妙な状況だという。
 水産物は道産のサンマやサケが多く出回る時期。仙台水産(仙台市)の担当者は「漁港の冷蔵施設が停電で稼働しないことも想定され、心配だ」と明かした。


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2018年09月07日金曜日


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