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<北海道地震>人、モノ、車両 支援満載で被災地へ 6月に就航の宮古―室蘭フェリーフル回転

室蘭から到着した旅客で混雑する宮古港フェリーターミナル=7日午前5時50分ごろ
フェリーに乗り込む災害派遣車両=7日午前7時20分ごろ、宮古港

 北海道地震の被災地支援に今年6月に就航したばかりの「宮蘭フェリー」がフル回転している。空路や鉄路の混乱が続く中、フェリー航路は宮古市から震度7を観測した胆振(いぶり)地方の中心都市室蘭市に直結。人員、物資、車両を満載して被災地を目指す。
 7日午前8時に宮古を出航したフェリーは、旅客238人、トラック48台、乗用車77台を積載。岩手、山形両県の災害派遣医療チーム(DMAT)や東北電力の作業員68人と電源車、高所作業車各7台が北海道へ渡った。
 宮古市は、室蘭市の要請で非常用米2000食分、飲料水360リットル、缶詰1080個などの救援物資を2トントラックに載せた。宮古市の芳賀直樹危機管理監は「トラックごと乗り込めるのがフェリーの利点」と強調する。
 フェリーは宮古−室蘭を10時間かけて1日1往復。地震発生から数時間後の6日午前8時半には、岩手県の消防隊員62人と消防車両17台がフェリーに乗り込んでいた。
 一方、7日午前6時前に宮古へ着いた便には、ほぼ満室の296人が乗船。室蘭市に出張していた千葉県の会社員高松祐司さん(46)は「新千歳空港が封鎖され、鉄道も動かず困っていた。フェリーに乗れて助かった」とほっとした様子だった。
 岩手県沿岸広域振興局(釜石市)はフェリー就航に先立って昨年6月、震源地に近い厚真町など11市町を管轄する北海道胆振総合振興局(室蘭市)と連携協定を結んでいた。達増拓也県知事は宮蘭フェリーを念頭に「最大限の支援を迅速に行いたい」と語る。
 8日朝に宮古を出発する便でも沿岸広域振興局職員と各種支援物資が被災地に向かう。フェリーを運航する川崎近海汽船(東京)の小原一良宮古支店長は「フェリーは災害に強い公共交通機関。今後も的確にニーズに応えたい」と話す。


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2018年09月08日土曜日


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