福島のニュース

7年半ぶり笑顔 全町避難の福島・大熊の住民、原発事故後町内で初めての交流イベント

バーベキューを楽しみながら近況を語り合う参加者
太鼓や笛の音に誘われて盆踊りの輪が広がった

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県大熊町で8日、町内では事故後初めての交流イベントがあった。11日で東日本大震災と原発事故から7年半。町内に、バーベキューや盆踊りを楽しむにぎやかな雰囲気が戻った。
 町外に避難する住民や町内の企業で働く人たち計約80人が参加した。会場は、来春の避難指示解除を目指す同町大川原地区にある八幡神社境内で、毎年地区の盆踊りが開かれた場所。時折雨が降る中、久々に再会した人たちが近況や昔話に花を咲かせた。
 やぐらから太鼓や笛の音が響くと、盆踊りの輪がどんどん広がった。田村市船引町に避難する石田キミ子さん(78)は「地区のお祭りでにぎわった事故前を思い出す。自宅を改装し大熊に戻りたい」と笑顔で話した。
 イベントは町と、おおくままちづくり公社の共催。渡辺利綱町長は「ようやく町内でイベントを開けるところまできた。復興へ弾みをつけたい」と語った。
 大川原地区は放射線量が比較的低い居住制限区域。町は復興拠点に位置付け、来年4月の業務開始を目指す役場新庁舎を建設中。来春入居開始予定の災害公営住宅の整備も進む。
 4月末に始まった準備宿泊は中屋敷地区を含めて現在16世帯35人が登録する。


2018年09月09日日曜日


先頭に戻る