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<ベガルタ>サイド守備進化でさらなる上位へ ウイングバック前進でスペース埋める

ミニゲームでボールを持つ奥埜(7)に対して守備に入る中野=11日、仙台市の紫山サッカー場

 J1仙台が今季のリーグ戦残り9試合で守備の進化を目指す。5試合連続で1失点以下と結果はまずまずだが、渡辺監督は「手応えを感じてはいない」と厳しい。現在の6位からさらなる躍進へ、鍵の一つがサイドのスペースの守り方だ。
 仙台の守備は相手によって5−3−2か5−4−1のブロックを組む。2列目の両脇のスペースを誰が見るか。渡辺監督は「良いときは2列目のスライドではなく、ウイングバック(WB)が前に出て守っている」と説明する。
 守備陣形は図のようにU字にスライドする。WBの前進に伴い、残りの最終ラインが横に移動。逆サイドに振られれば、逆のWBが前に出る。縦に押し出す動きで相手にプレッシャーをかければ、バックパスなどを誘いやすい。守備ラインを上げ、高い位置からボールを追える可能性が大きくなる。
 動き出しのタイミングや状況判断は簡単ではない。WBが対面するサイドバック(SB)にパスが出る前にマークに行くと、裏を取られる。SBにパスが渡った後だと、前を向かれてしまって遅過ぎる。パスを出す選手に味方の圧力がかかっているか見極め、事前に少し間合いを詰めるかの判断も必要だ。
 WBと2列目のポジションの両方をこなすMF中野は「WBが出れば2列目は助かるので、自分がWBに入ったときは意識している。うまく相手をけん制できるような位置を取っていないといけない」と語る。
 仙台はリードしたときに、裏を取られず守り切ろうという意識が強まってか、WBの縦移動が減る傾向が見られる。DFラインが上がらず、押し込まれる展開が続くのは避けたい。
 「(縦に押し出す守備は)まだまだできる」と渡辺監督。最少失点を続けても満足はしていない。
(佐藤夏樹)


2018年09月12日水曜日


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