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鮮やか「飛来一閑張」京都の家元と原発避難女性、仙台で作品展

来場者に作品を説明する渡部さん(右から3人目)

 生活用具に和紙を塗り重ねる伝統工芸「飛来一閑張(ひらいいっかんばり)」の作品展が仙台市青葉区の東北電力グリーンプラザで開かれている。東京電力福島第1原発事故で被災した福島市の渡部登喜子さん(60)と、京都市の「飛来一閑泉王子家」14代家元の尾上瑞宝さん(66)とで開く「福島教室」が主催した。
 400年の歴史がある飛来一閑張は生活用具に和紙などを張り、漆や茶渋を塗って長持ちさせる伝統工芸。会場には教室の生徒約20人が仕上げた色とりどりの木箱や竹籠、まな板、靴など約500点が並ぶ。
 渡部さんは福島県浪江町で暮らしていて原発事故に遭い、避難した福島市の仮設住宅で一閑張にひかれた。尾上さんから作り方を学ぶため、自身の出身地の大阪で開かれる教室に通った。
 渡部さんと尾上さんは2014年、福島市で作品展を開催して以来、教室も開いている。
 「避難生活でふさぎ込んでも一閑張に没頭する時間は嫌なことを忘れられた」と渡部さん。尾上さんは「作り手によって味わいが変わるのが魅力。多くの人に正しい技術や歴史を知ってほしい」と話す。
 16日まで。展示は午前10時〜午後6時(最終日は午後4時)。13日は尾上さんが随時講演する。


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2018年09月13日木曜日


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