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<北海道地震>震度6強・安平町のアイリス工場、水やご飯提供し避難者支援 操業再開へ復旧進める

被害を受けた自動倉庫を確認する大山社長(左)=12日午前11時40分ごろ、北海道安平町のアイリスオーヤマ北海道工場

 北海道の地震被災地では東北ゆかりの企業も奮闘している。安平(あびら)町のアイリスオーヤマ北海道工場は、地域住民の避難生活を支える拠点にもなった。震度6強の揺れによる打撃は大きいが、再稼働に向けた復旧作業を進めている。

 北海道工場は1994年の稼働。大型の自動倉庫やプラスチック製品の製造ラインを備え、地元雇用の従業員約40人が働く。
 6日の地震では停電のため製造ライン、自動倉庫ともに操業が停止。自動倉庫は商品が荷崩れを起こした。壁や床は部分的に崩れ、配水管も損壊した。
 「あまりのありさまにぼうぜんとした」。道出身で工場稼働時から勤務する江端勝輝(まさてる)工場長(48)は、施設内に立ち入った際の衝撃を振り返る。
 正午前に町役場から「飲料水が足りない」と要請があり、在庫の放出を決定。50分後にはペットボトル入り飲料水とパックご飯を送った。江端工場長は「要請があったら提供するよう本社から指示があった」と語る。
 本社の動きも速かった。6日中に、物資を積んだトラックとドライバーをフェリーで北海道に送り出した。工場は連日、水や食料を町役場などに届けた。
 工場は自動倉庫の復旧を進めており、来週後半に一部を稼働させる。製造ラインに被害はないが、節電要請に応じて当面稼働を見送るという。
 12日には大山晃弘社長(40)が現地で被害状況を確認し、町に義援金500万円を贈った。大山社長は「東日本大震災を経験したからこそ迅速に対応できた。乾電池や防災用品も取り扱っており、できることは何でもしたい」と力を込めた。(報道部・高橋公彦)


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2018年09月13日木曜日


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