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<北海道地震>震災後亘理から移住のイチゴ農家「必ずどうにかなる。焦らず落ち着いて」

電気が復旧したハウスで、イチゴの手入れをする丸子さん

 震災で被災し、宮城県亘理町から北海道の伊達市に移住したイチゴ農家丸子裕人さん(39)は収穫の最盛期を迎えた夏イチゴの出荷が一時滞った。地震で避難生活を送る住民に「疲れが出始める時だ。必ずどうにかなるから焦らず落ち着いてほしい」と励ましの言葉を送る。
 丸子さんは両親と暮らしていた亘理町の自宅と農業用ハウス25棟を震災の津波で失った。亘理伊達家が明治初期に開拓した伊達市に2011年9月、イチゴ栽培の指導員として妻子と移住。高収益が見込める夏イチゴ「すずあかね」の水耕栽培に取り組んでいる。
 地震の停電でイチゴの出荷が一時停止。手作業で1株ずつ水をかけた。2日目に通電し、被害は最小限に抑えられた。「震災の時のようにイチゴが流されたわけではない」と前を向く。
 震災の教訓から自宅に家族分のヘッドライトを用意し、水を備蓄。近所の農家と米や野菜を分け合ってしのいでいる。地震の避難者に「必ず復旧するし、必要な物は手元に届くので落ち着いて過ごしてほしい」と呼び掛ける。


 北海道地震では、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経験し、北海道に移住した人たちも被災した。宮城、福島両県からの移住者は、道内全域が停電した「ブラックアウト」や大規模断水で都市機能がまひしたことを踏まえ、次なる災害への備えを語った。(報道部・古賀佑美、高橋公彦)


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2018年09月14日金曜日


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