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<北海道地震>原発事故で札幌に避難の介護福祉士「小規模分散型発電で災害に強い仕組みの検討を」

事務所で仕事をする宍戸さん

 札幌市厚別区の介護福祉士宍戸隆子さん(46)は自宅で就寝中、地鳴りの音で目を覚ました。原発事故後の2011年6月、伊達市から家族で自主避難した宍戸さんが真っ先に考えたのは、北海道電力泊原発だ。
 「原発は運転停止中で原子炉に核燃料は入っていない。燃料プールの核燃料の冷却は、非常用発電機が起動すればしばらく大丈夫だと判断できた」と言う。
 地震による一時的な停電は予期していたが、ブラックアウトは全くの想定外だった。宍戸さんが働く事業所の利用者には、電気が必要な障害者もいる。
 「電気が使えないと冬なら命にも関わる問題だ。大きな発電所に依存するのではなく、小規模分散型で災害に強い仕組みは考えられないのか」と指摘する。
 泊原発が地震や津波で被災したらという不安も強まった。「原発は廃炉に向かってほしい。7年半前に福島であったことを思い出し、故郷を失い、避難を余儀なくされることを真剣に考えてほしい」と訴える。


 北海道地震では、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経験し、北海道に移住した人たちも被災した。宮城、福島両県からの移住者は、道内全域が停電した「ブラックアウト」や大規模断水で都市機能がまひしたことを踏まえ、次なる災害への備えを語った。(報道部・古賀佑美、高橋公彦)


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2018年09月14日金曜日


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