福島のニュース

大豆復権へ「茶屋」開設 いわきのナコソフーズ

試作したかき氷「黒豆きなこ」を関係者に振る舞う鈴木社長(右)

 いわき市で唯一の納豆製造会社ナコソフーズが15日、同市勿来町の本社工場に「だいず茶屋」を設ける。納豆に加え、かき氷「黒豆きなこ」などの甘い物も販売する。東京電力福島第1原発事故後に落ち込んだ売り上げの回復へ、地元消費者に大豆製品の魅力をアピールする。

 工場前にプレハブ造りの店舗を設置。黒豆や青大豆を原料に松の経木に包んだ納豆など、素材をより重視した商品を中心に扱う。
 併せてその場で食べられるスイーツや餅も販売する。第1弾のかき氷(290円)は黒豆の汁を混ぜた氷で作り、きな粉など大豆製品をふんだんに使う。今後は黒豆を活用したソフトクリームも販売予定。
 同社は1905年創業の老舗。価格競争力のある大手メーカーの攻勢が続き、原発事故の風評もあって販路が縮小した。量販店向けの出荷と並行し、技術力を生かした商品の対面販売の強化を決めた。
 鈴木政喜社長は「納豆を食べてもらいたい。商品の説明もして、おいしい理由を伝える場にする。まずはかき氷やソフトで大豆を身近に感じてほしい」と話す。
 2017年の総務省統計で福島市の世帯当たり年間購入額が日本一となるなど、福島県は「納豆王国」だが、県内の製造業者は廃業が続いている。かつて約10業者があったいわき市内も1社だけとなった。
 だいず茶屋は金・土・日曜の午前11時〜午後2時に営業する。5種類ある納豆は1個130〜380円。


関連ページ: 福島 社会

2018年09月14日金曜日


先頭に戻る