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<女川原発>重大事故を想定した避難計画、市民目線で検証 東松島の住民団体が勉強会

東松島市内の8地区で開催している広域避難計画に関する勉強会=1日

 東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の重大事故を想定した東松島市の広域避難計画について、同市の住民団体「女川原発の再稼働に反対する東松島市民の会」が市内8地区ごとに勉強会を開いている。市民主導で各地区を巡り、避難計画を検証する作業は県内で珍しいという。

 住民の意見を計画に反映させ、実効性を高めるのが狙い。2017年11月から赤井、矢本東、野蒜、大塩、小野の5地区で開き、計約90人が出席した。
 今月1日に小野市民センターであった勉強会には、地元の住民ら13人が出席した。山下司郎代表(71)が計画の概要を説明。同席した長谷川博市議は風向きによって避難先に放射性物質が流れる恐れがある点を挙げ「県内だけの避難計画にとどめようというのが間違いだ」と指摘した。
 出席者からは「車で逃げたとしても道路が渋滞し、その間に被ばくするのではないか」「車のない人はバスで避難する計画だが、バスが来てくれるのか心配だ」などの意見が出た。
 東松島市は市域の大半が原発30キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)に入る。全市民約4万人が仙台、名取、岩沼、亘理、山元の3市2町に避難する計画を、15年9月に策定した。
 市は計画の概要版を全戸配布したが、市民の会によると、今回の勉強会で初めて内容を知った市民もいた。市民の会は残る矢本西、大曲、宮戸の3地区でも勉強会を実施する方針。
 山下代表は「30キロ圏の自治体には自由に物を言えない雰囲気がある。住民目線の計画にするため、周知と検証を進めたい」と話す。


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2018年09月15日土曜日


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